更新日: 2014/05/26
たぶん7/25には放浪息子が出ると思うのです。「思うのです」というのも、太洋社のサイトには以下のように載っていたり。
急にタイトルがこっちに変わってしまったかも知れないなどと、一抹の不安を抱えてはいます。当日実物を目にするまで油断はできません。
買う予定じゃなかった2冊の感想。
よかった。この絵柄でこの雰囲気か。いいもの読ませてもらった。
主人公のももね。ちんまりしていてぼんやりしている子。こりゃ男子ウケするキャラだわ。主人公がたれ目ってあまり無かったのでは?糸目という描写はあまり冬目景はやらないと思うんだけど(*1)、今回そこそこ見られますね。あと、ぽかーんと口をあけている描写がいくつかあって印象的。全体的にももねのキャラクターを丁寧につくっているという印象。これはいいですね。
このももねのキャラクター作りの影響か、冬目作品にしてはあまりないのんびりした空気が漂っています。羊のうたとかあるいはZEROのピリピリと張り詰めた空気感も、この人の特徴で好きなんだけどね。引き出しが増えたのはいいこと。
醤油・ソースさしの落書きは美術系独特のノリだよな。ハチクロはありえない!ギャグ満載だけど、こちらは日常のクスリをネタにしています。
これも結構良かった。
ネットでの評判を聞きつけて急遽買ってしまいました。いくつかネット書店を回っても在庫がなくて、仕方なく水道橋のコミックハウスまで行って買ってきました。
タイトルだけ聞いたときには、いぶし銀の高校球児の話かと思ってました(*2)。女子部員だったとは。
たぶん作者は一枚イラスト描くのが好きなのでしょう。突拍子もない初期設定を高校球児の日常に放り込んでどうなるかを考えて、それを絵にする。さらにそこから原稿描いてる、という感じがします。革手袋加えてるところとか、セーラー服の下にアンダーシャツ着てきたりとか。掃除中や駅のホームで素振りをさせてみたり。こーゆー書き方で連載できるんですね。
ザワさんの周りにいる人たちの会話がことごとく下世話なのも、あえてなんだろうなぁ。噂される本人が自意識過剰な場合にはそれこそ『オクターブ』の主人公みたいに根性ねじ曲がっちまうのでしょう。一方ザワさんは純粋に野球がやりたくてやっているだけ。他人が自分をどう思っているのか、とかほとんど頭にないのでしょう。同じ状況でもここまで違うとは。