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更新日: 2014/05/26

2009年 11月 前半


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2009.11.01 (Sun)

11/01鈴本夜席行ってきた[rakugo]

昼席は猫八襲名披露。いつものように鈴本の向かいにある歩道で昼席の客がはけるのを待っていたら、しばらくして何人もの若い女性に囲まれた猫八師匠がでてきました。鈴本の前で記念写真をとった後「お疲れさま。失礼します」と女性たちに声をかけ、さらに我々夜席を待っている人たちにも「いらっしゃいませ」と声をかけていただきました。気配りというのはこーゆーのをいうのでしょう。

あ、昼席の客層はこないだよりやや若い感じ。みなさん還暦は迎えていらっしゃらないように見受けられました。夜席の方は女性の方が多かったように感じました。後ろの方では寄席ネタにバカ笑いする男性客が若干いらっしゃったようです。日曜なので結構満員になってましたよ。

本当は11月上席は7日あたりにしようかと思っていたのですが、またまた扇辰師匠がその日休演ということで、急遽本日も出かけることにしました。たぶん7日も行くと思いますけど。初日はほぼ当初のメンバーが出演のようなのでね。気にしているのは、お目当ての文左衛門が2〜3日の芝居前だということ。この心理状態がどう影響するかというところか。たぶん芝居ハネた後の方がおもしろいだろうなぁ。ま、文左衛門がどんなタイプの芸人なのか、その辺までは知らないのでわからないですが。

一之輔
鈴が森。うまいですね。おどおどした芝居が過剰かなとも思ったけど、おもしろかったです。何かの落語会で見かけたら行ってみようかと思いました。
扇辰
たらちね。表情、目線がとってもうまい。さすが。期待通りでした。
藤兵衛
時そば。うまい時そばって、こーゆーのなんだろうね。こちらは「ひいふうみい」と数えず最初から「ひとつふたつみっつ」とやるパターン。へー。
三三
加賀の千代。まくらは博多・天神落語まつりの話から(*1)。ほかの師匠は深い時間まで飲んでいてgdgd。自分は12時に切り上げた。でも自分までgdgd。で、今日も梅の句を詠むところで朝顔の句を出してしまいgdgd(*2)。さらにそれを延々引っ張って、情けなくて自分で自分を笑ってしまっている状態。寝床を見せてもらったときは、この色々いれ込む形が非常にうまい形になっていたけど、今回はあまりにも引っ張りすぎた。ま、三三なのでいいです。はい。あのひょこひょこ歩く様をみることができただけでいいですよ。
彦いち
掛け声指南。初めて聴きました。なんてすてきな人情話(*3)だ。本日の中で一番よかった。ムアンチャイさんは確かに落語の世界にいないひとだけど、ジムの会長さんとかほかの人たちがちゃんと落語の世界の人たちだったので、とても安心して観てられました。
さん喬
長短。時間が足りなかったのでこのチョイスだったのでしょう。この根多あまり好きじゃないのですが、師匠のはよかったです。この出番だとやはり長いのは難しいでしょうか。
文左衛門
試し酒。文左衛門の高座でこんな静かになるとは。酔っぱらいの芝居をたっぷり見せていただきました。

収穫は一之輔と彦いちでした。

*1: 談春師匠浅い時間に出てくるとか、ちょっと贅沢すぎやしないかい?
*2: 確かにこの噺では朝顔の句は言わなきゃいけないけど、梅の句は別に言わなくてもどーでもいいからね。
*3: 人によっては人情話じゃねーよとかいいそうだが。ワシは感動したよ。

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2009.11.03 (Tue)

ポメラざっくり使用感

ポメラは3回ほど鈴本へ持って行って使って、普段も昼休みに持って行ってちょっと使ったり使わなかったり。あと、コミックの感想も1回ちょっと書いてみたり。そこそこ使っての使用感。

全体的にはいい買い物をしたと思います。要望はエディタの改良かな。ファームウェアのアップデートで対応してほしい。それ以外の機能追加はいいや。

【高速起動はありがたい】
最大の売りはココでしょう。ココにどれだけメリットを見いだせるかだと思います。幕間でのメモなので、時間が制限されている状況。そこにこの起動時間の短さはとてもありがたいです。
【畳んだときのサイズが小さい】
これくらい小さいと、鈴本の客席にあるあの小さなテーブルにもちょいと置ける。これもすばらしい。別に鈴本でメモを書くということを考えなくても、昼休みに喫茶店でなんか書こうというとき、このサイズだと気軽に持っていくことができます。こーゆーところも気に入っています。
【キーボード】
ほぼ問題なし。ただ、ワシは漢字変換時はスペースキーを右手の親指で押しているのですが、その時よくキーボートの畳む部分を押してしまうというのがあります。あと、ペシペシいうキーを打った感じは感じは善し悪しでしょう。ワシの打ち方だと結構音が響いてそうな気がします。寄席の客席ではさほどバシバシ打ってはいないのですが、帰りの電車では比較的打っています。サーセン。
【ボタン電池の絶縁シート】
某所で初めて知ったのですが、本体底面にぺろんとでているフィルムは実はボタン電池の絶縁シートなんだそうで。急いで外しましたとさ。
【笑える本体メモリ容量】
本体メモリの容量が笑える。かつてのFDD以下じゃありませんか。確かに、ユーザーデータのうちテキストファイルって、画像ファイルや動画ファイルに比べてさほど容量食わないけどね。それに対してmicroSDカードの容量が別の意味で笑える。なんつーか、もう少しバランス考えようよ。
【エディタもシンプルというか低機能】
エディタに凝ってくれるとおもしろいんだけどな。ま、あくまでメモなのでWindowsのメモ帳程度なのでしょう。せめて改行・タブ・全角スペースはわかるようにしてほしい。

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2009.11.05 (Thu)

2009年12月集英社新刊コミック[book]

いつものところ[s-manga.net]。今回は個人的には特になし。

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2009.11.07 (Sat)

11/07鈴本夜席行ってきた[rakugo]

今回は前日に扇辰師匠の代演が萬窓師匠だということを確認していたので、ひとまず語り口だけ確認。期待してきました。あとは三三は今日は何もなければ期待していいだろうと。

昼席は団体客がいた模様。それにしても昼席はねるの遅かったね。追い出し太鼓が始まったの夜席開場15分前でしたよ。金時師匠はたっぷりやったのでしょうか。昼席の客層はいつもの感じ。夜席はそれよりもやや女性が多めで、あとは高齢者という感じ。寄席通い風味の男性客も初日よりは多かったかな。あと乙武さんもいらっしゃっていた模様(*1)。開場直前ぐらいに列に並んでいたみたいです。

彦丸
高砂や。あまりやる人いないんですかね。ワシは小さい頃テレビで誰かがやっているのを見たことがあります。いい声してました。
彦いち
みんな知っている。題材自他は良くあるもの(*2)なんだけど、ふくらませ方がうまくて笑ってしまった。
藤兵衛
まんじゅうこわい?前半のみ?ググったけどよくわからず。笹塚で狐に化かされるという根多と千住大橋で身投げの根多。東京のまんじゅう怖いはナメクジとか蜘蛛とかが出てくる根多なのですが、上方はもっと長いのだとか。そこには狐に化かされる根多があるらしいです。でも、今回笹塚とか千住大橋だから、江戸向けに直した根多なんだろうか?わからないです。
三三
引越しの夢。これも何かで聴いた記憶が。寝床もそうだったけど、これも釣り戸棚を支えているシーンの絵がばかばかしくていいですね。根多に入るところで、また今度は彦いちの根多を入れ込んで「こんなのが出てきたのよ」とかやってました。やたら老成しているとか評価されている三三ですが、三回高座を観ての個人的な感想としては、こーゆー頭の回転が早い(*3)噺家さんだなという印象が強いです。
萬窓
締め込み。たっぷり。以前さん生がやっていたのを聴いたけど、あらかじめ火鉢にかかっている鉄瓶がぐらぐら沸いているなんてのを仕込んでおいたりしてこちらの方が丁寧(*4)。泥棒がいっぱいやっていくシーンまでやってくれたので、「締め込み」の意味がやっとわかった。
小里ん
手紙無筆。端々に先代小さんっぽい語り口が滲み出ていました。とても短かった(手紙裏表逆のところぐらいまで)のですが、うまいなぁと感心してました。文左衛門の得意根多の一つである手紙無筆をかけるなんて、素敵です。機会があれば他の根多でもぜひたっぷり。
さん喬
替り目。交通事情で本日は間に合わないとのことだったさん喬師匠が突如登場。茨城の方にいっていたそうですが、渋滞に巻き込まれてしまったとか。もう間に合わない!ということで小里ん師匠に代演を依頼。ところがその後で道路が空いてしまった模様。そのときのとほほな心情をしゃべっているときのさん喬の口調がこないだの長短の長さんのような雰囲気でした。地はどちらかというと長さんみたいな方なのでしょうか。この後の出番の文左衛門が「さん喬師匠観られないと思ってたら観ることができて得しただろ」と言っていたのですがまさにその通りでした。
文左衛門
ちりとてちん(*5)。大爆笑とってました。前半の褒めちぎるところがおもしろいのに、その後例のちりとてちん食べる場面もあることがわかって「ここからまだおもしろいのかよ」とか思ってしまいましたよ。ちりとてちんの臭いを嗅いでのけぞるところと、一気に食べて倒れるところで拍手もらっていました。「なんですと」という言葉自体はでてこなかったのですが、そんな言葉が出てきそうなシチュエーションでの顔の表情を何度も楽しめるという、ファンにとって楽しい高座だったのではないでしょうか。そんな根多に引き替え、前回同様まくらはローテンションで始まるんですよね。前回今回ともに身近に起こっているしょーもない根多をぼそぼそと。ひとまずこーゆー味なんだと思って聴くことにしてます。

今日の収穫は小里ん師匠。あとは文左衛門と三三を再認識。

*1: 新宿末廣亭には良くいらっしゃるとは聴いていたのですが、鈴本にもいらっしゃるのですね。
*2: でも古典にはないと思われる。
*3: 早すぎる、かも。
*4: 無駄、なのかも知れないです。さん生のやったパターンで十分伝わるしね。でもなんで「締め込み」かはわからんけど。
*5: 東京の根多だから酢豆腐かと思ったのですが、どうやら上方のちりとてちんが東京に伝わった模様です。

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2009.11.11 (Wed)

榊ガンパレ新刊[book]

太洋社の文庫発売一覧[taiyosha.co.jp]からの情報。

12/10
榊涼介ガンパレード・マーチ 東京クーデター』アスキーメディアワークス 電撃ゲーム文庫

ファンブックの記述で少しにおわせていましたが、やはり続きを書いていたのね。楽しみです。

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2009.11.14 (Sat)

11/14池袋演芸場昼席行ってきた[rakugo]

今回はいままでの寄席通いでいいなと思った噺家さんたちが多くいるということで、出かけてみました。ところが詰めの甘いことに当日webサイトで確認するの忘れていたり。歌る多がいらっしゃらないというのは残念でした。お目当ての一人だったのに。代演はさん喬。馬風もいらっしゃらない。こちらは代演が伯楽。伯楽は新宿末廣亭で猫の皿を見たことがあったので、本日はもうすこし楽しめるかな。

金兵衛
牛ほめ。こちらの与太さんはオーソドックスでした。
蔵之助
鷺とり。初めて聴いた。関西弁もうまくておもしろかったですな。他の根多も聴いてみたいです。
さん喬
浮世床。音羽屋のネタをやってました。いつも通りよかったですよ。最後のほう、いびきかいてる客がいやがったんだよね。これのせいかどうかよくわからん(*1)けど、この後出てくる噺家さんのまくらには客が寝てるという話が何度も出てきていました。
はん治
背なで老いてる唐獅子牡丹。鉄板ですね。前回同様受けてました。
伯楽
替り目。この根多自体今年3回目(*2)。おでん買ってくるとかいう話があるので、これから春にかけて何回も聴くだろうなぁ。今回は鍋焼きうどん屋さんが通りかかって、そのやかんで燗をつけちまうところもやってました。ワシは志ん生の替り目を聴いたことないのですが、きっとこんな感じだったかなぁという雰囲気が伯楽の高座には滲み出ていました。旦那さんにとても味があっていいですね。非日常を描いた落語というよりも、酔っ払いの普通のおっちゃんをちょっとおもしろく描いている、ホームドラマのような高座でした。他の鷺とりとかそば清とか非日常の話が並んでいる中で、逆に引き立っていました。
馬の助
百面相。珍しいものを見せていただきました。楽しかった。先代小さんや馬風もやっていたそうです。
一朝
片棒。今月の東京かわら版の表紙に出てきていた話で聴いてみたいなと思っていたのでありがたかった。ちょっとのどの調子が良くないようだったけど、それでもお囃子のところは非常にリズミカルにやってました。今回は次男のところまで。まくらには祝儀・不祝儀以外はケチという九代目桂文治師匠の話を振ってました。文治師匠が倒れて病院に担ぎ込まれたときのエピソードはさすがに作っている感じがしたけど、笑いましたよ(*3)。後で調べたら、こないだもまくらで話していた彦六とこちらの文治とは友人だったそうで。なるほど。しかも文治はこの片棒を得意根多にしていたとか。そーゆー振りがあっての根多だったんですね。
〆治
そば清。初めて聴いた。なんてサゲだよと思ってしまいました。しかもわかりにくくて解説付きだったし。星新一だってこんなオチにはしねーよ。でも、そばすすっている様はとても良かったので、寄席出たあとそば喰いに行きましたとさ。
圓蔵
反対俥。おばさま方にはテレビでおなじみだったからでしょうか、客席の反応は良かったです。テレビに出て有名になれ、と弟子に言ったりする師匠がいらっしゃるのはこーゆーことなのかなと思いました。この人も加齢に伴う体力・記憶力・そして気力の衰えと闘っているように見えました。年相応の話やればいいのにと、浅はかなワシは思ってしまうのですが。最近も寝床でトチってしまったらしいですよ。
左龍
百川。ちょいちょい細かいところでかんでいたけど、あの顔で田舎から出てきた奉公人をやられるとはまりすぎて笑える。

その他。少しずつ演芸場としての池袋の印象が悪くなるようなエピソードを積み重ねています。なんだかなぁ。

【照明が暗い】
左龍がはじめの時にちょっと触れていたけど、最初のほうはもっと暗かった。あそこの照明は何やってるんだ?
【本日のゲラ】
後ろの方に約1名。まぁ薄いほうだったので助かりましたが。
【本日の携帯電話】
今日は携帯電話ピリピリならしている客がいましたよ。2回ほどあったけど、たぶん2回とも同じ人じゃないのか。2回目はさすがに周りの客の雰囲気に怒気が含まれていましたよ。音出さない方法がわからないんだろうか。
【芸人にとっては試練の池袋】
池袋のお客さんは冷たいなぁと感じたのは、一朝の例の「イッチョウ懸命がんばります」を華麗にスルーしているところ。鈴本ではお客さん皆さん拍手してたんですよ。

本日の収穫は伯楽の替り目かな。今回の文治師匠の話で、一朝からいろいろな芸人さんのお話を伺いたいなと思いました。

*1: どうも池袋は寝る客がちょいちょいいるらしい。
*2: 藤兵衛、さん喬、伯楽なのでそれぞれ細かいところで違う。
*3: 一朝は「本当の話」とはいっていたけど、落語家の本当ほどあてにならないものはないしね。あるいは文治師匠がお茶目でやったとか。

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