更新日: 2014/05/26
今回はs-bookのサイト[s-book.com]より。こっちは特になし。
4燃え。普通に面白かったけど、コマ割り等の技法面では特にみるところは無かったです。この辺で魅せてくれるともっとおいらも「くーっ」となるんですけどね。この手のものにしては比較的お手軽に読める分、ちょっとそーいったところが足りないかも。
ふみちゃんは鈴木祥子が言うところの依存体質なんだろうね。すぐ泣くんだけど、感受性豊かなんですね、ということで。それにしても皆さん感受性豊かですよ。よー泣く。ふみちゃんは泣くし、井汲さんもミルクホールで泣いてるし、そんな二人を泣かしている杉本も例の顧問の先生に「ありがとう」と言われてはらはらと涙を落としてるし。この三人の関係は病んでるよなぁ。一番の元凶は杉本なんだろうけど。こいつはちょっとタチが悪い。
そんな中救いなのがあーちゃん。天真爛漫な彼女が、ふみちゃんと杉本の関係を初めて告げられたときに自分はどうしたらいいか考えているところなんかは印象的。確かに初めて聞かされた時はさすがにショックみたいでしたが、結局すっと応援するという結論を出してくるんですよね。あーちゃんはちんまい女の子ですが、その天真爛漫さであの病んでいる人間関係にどう接していくのか非常に興味あります。
志村貴子はこの作品のほかに「放浪息子」なんてのも描いているらしく、いずれも性別とはなんでしょうねという問題に対して向かい合っているように思えます。その姿勢は応援したいです。