【開演まで】
- 昼の部よりお客さん多め。
- 若い男性がやや多め。
- 最初はちょっと重い感じでしたが、南喬師あたりからいい感じに。
- 菊六
- 猿後家。まぁ、うまいんだけどね。それだけな感じも。後家さんのときになぜかいつも口をとんがらせていました。何か意味あるんですかね。
- 夢葉
- 奇術。いつもの感じで。
- 龍玉
- 鮑のし。時間の関係で啖呵のところまで行かなかったのは残念。
- 藤兵衛
- のめる。安定してますね。毎度のことですが。
- ゆめじ・うたじ
- 漫才。もう杖ついてません。鳥の巣の話は初めて聴きました。
- 南喬
- 長短。客のウケはよかったです。
- 白酒
- 四段目。馬石師の四段目は何回か聴いたのですが、白酒師の四段目は初めて。楽しかったです。佐々木政談や真田小僧もってらっしゃるので、この根多やってもいいですよね。どうしても定吉には少し毒が含まれているような気がします。
=== 仲入り ===
- 小菊
- 粋曲。いつもの感じで。仮名手本忠臣蔵を越後獅子にのせて歌うというのは初めて聴きました。2分半だそうで。無茶な詰め込みようでしたけどね。ふとカレカノのあの無茶な「前回までのあらすじ」を思い出したりして。
- はん治
- ぼやき居酒屋。ヒザ前ならこの根多があったか。いつもの感じです。
- 二楽
- 紙切り。鈴本でみたのは久しぶりです。
- 雲助
- 夢金。ただため息のみ。ボタ雪の降る大川の風景が浮かんできました。情景描写関連の言葉が本当に厳選されているなと、感じました。大雪の中船を進めていく絵が本当によく浮かんできました。熊がかじかんだ手に息を吹きかけ、固く縛った笠の顎ひもをほどくシーンは素敵。侍はかっこいいし、船頭の熊の口は悪いし。最後の場面もこれまた映画的。フレームの右下に船宿の主人がキセルを持っていて、フレーム右上に向かって声をかけている、そんな絵です。師はこの根多こしらえるとき絵コンテ切っているのではと思ってしまいました。今年は雲助師の高座で当たりが本当に多かったです。
【今回の収穫】
雲助師の夢金。今年は雲助師で明け、雲助師で暮れてゆきました。ちょっと早いかも知れないけどね。白酒師の四段目。