【客席状況等】
- 初めはそこそこでしたが、時間とともに少なくなっていくという夜の部に良くある展開。
- たけ平
- 源平盛衰記。屋島の合戦、扇の的のところ。ちょっとダミのはいった声で、口調は端正。昔のままそのままにやると古臭さが出てしまいがちなこの根多ですが、バランスはなかなか良かったのではないでしょうか。実際お客さんの反応は良かったです。
- 一蔵
- たいこ腹。若旦那のキャラクターがちょっと気になるんですけど、そこそこ聴けました。ニンにあった根多をかけてくれればもっと面白いだろうになどと思いつつ。
- ゆめじ・うたじ
- 漫才。というか雑談ですな。本日4カ所のうちの3ヶ所目なんだそうで。手を抜くとしたらここなんだよなといいつつ、例の骨折話などを。これはこれで。
- 扇辰
- 三方一両損。これでひな太郎師のこの根多は消えたわけですが、啖呵のところが部分的に聞き取れないところがあったり。
- 正雀
- 持参金。聴いたことあるような記憶もあったのですが、どうも初めてのようで。師の持参金もさんざんな言われようの嫁さんも気に入ったといってくれて、救いはあります。こうでもしないと女性の前でこの根多やるのは非常に微妙ですからね。
- 和楽社中
- 太神楽曲芸。いつもの感じで。本日は和助さん、小楽さん、小花さん。
- 志ん輔
- 佐々木政談。やはりちょっと関係のないところで間が空くんですよね。気がないんでしょうか。
=== 仲入り ===
- 一琴
- 夢見の八兵衛。やっと聴けました。二ッ目さんでやり始めている人がいらっしゃると聴いて、何とか先に師の夢八聴きたかったのですよ。陽気なところと陰気なところとが混ざり合った、とても不思議な雰囲気の根多です。音声だけだとちょっとわかりにくいかも知れません。実際に高座を見てわかるところも少なからずあります。
- ひな太郎
- 締め込み。持ち時間多いんですね。たっぷり。こないだ聴いた三三師だと、主におかみさんがギャンギャン攻めているのですが、こちらは旦那さんも
- 夢葉
- 奇術。いつもの感じで。
- はん治
- 妾馬。師らしいふんわりした妾馬でした。ダジャレもさほど多くなく。酔いながら妹へいろいろ言う場面はしんみりというより、やはり師らしくふんわり。これはこれでいい味が出ていたと思います。
【本日の収穫】
一琴師の夢見の八兵衛。はん治師の妾馬。ひな太郎師の締め込み。たけ平さんの源平盛衰記。