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更新日: 2014/05/26

2012年 04月 前半


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2012.04.06 (Fri)

03/24上野鈴本演芸場昼の部行ってきた[rakugo]

客席状況等

  • 開場時間の10分ほど前に行ったら、前の方はかなり席が埋まっていました。しかも団体さんアリ
  • ただ、団体さん以外も含めて初めて寄席に足を運んでいる客が多かった模様。よく笑ってくれていいお客さんでした。
市江
黄金の大黒。前座さんの開口一番がひどかったこともあり、ずいぶん引き立ちました。ただ、以前聴いたん廻しよりは以前の癖が多めかなと。
二楽
紙切り。いつもの「手を挙げるだけじゃ駄目ですよ。タクシーじゃないんですから」が出てきました。この辺からも初めての人が多いかなと。
萬窓
紀州。あの口跡を久しぶりに。他の根多も聴きたいです。
馬石
子ほめ。この日長講リレーをどこかでやるからなのか、高座に上がるときからなにやらバタバタ。根多に入っても八五郎が聴いたのはタダの酒なのか灘の酒なのかわからなくなってたり。ただ、その後は無難に。
遊平・かほり
漫才。いつもの感じで。
琴調
人情匙加減。あぁ、なんというかいかにも大岡政談ですな。心の病なおすのは並大抵の額じゃない、とか。
川柳
歌で綴る太平洋戦史。交通事故に遭われたとのことで、釈台はだしたまま。胡座をかいてやってらっしゃいました。途中古関裕而の話を少ししたこともあってか、ガーコンまでたどり着けず(*1)「聖者の行進」まで。
和楽社中
太神楽曲芸。本日は小楽さんに小花さん。いつもの感じで。個人的には片手でのナイフ交換取りが好きです。
文左衛門
道灌。時間たっぷりなので落ち着いて聴くことができました。やはり師の道灌はいいです。

=== 仲入り ===

のいる・こいる
漫才。いつもの感じで。
さん生
浮世床。夢の逢瀬。お客さんの反応が非常によろしいです。楽しい噺ですからな。
歌武蔵
ぼやき居酒屋。こちらも引き続きお客さんの反応がいい。
アサダ二世
奇術。いつもの感じで。
市馬
七段目。今回ふと思ったのは、この根多の場合は仮名手本忠臣蔵の七段目の場面を知っていないと笑うタイミングがわからないということ。芝居に入る前に、若旦那は芝居に夢中になると刀を抜く、という振りがあるのですが、どこで刀を抜くのかわからないと、いつの間にバタバタッとなってしまうのではないかなと。下げ緒が引っかかって抜けないところと、定吉がそれを見てビクビクするところは、この根多のおもしろいところなので。個人的に落語聴く前に勉強するものではないと思っていたのですが、ここはあらかじめ押さえていた方がいいですね。あ、ヒザがアサダ二世先生だったので、もちろん市馬師がいじってアサダ先生が舞台袖から顔を出すというお約束もありました。

本日の収穫

市馬師の七段目。文左衛門師の道灌。

04/02池袋演芸場夜の部行ってきた[rakugo]

客席状況等

  • 確かに若い人多めでしたが、思っていたほどではなかったです。
花ん謝
浮世床。草津で落語会やっていたら、客席の一番後ろに勘三郎丈がいらっしゃったというまくら。
扇辰
紋三郎稲荷。まだ寒いのでギリギリでしょうか。
カンジヤマ・マイム
パントマイム。Aさんがちょっと太ったでしょうか。途中いろいろ話ながらつないでいました。
はん治
子ほめ。師の前座噺は初めてかな。
菊之丞
元犬。古今亭の根多で。師によくみられる大仰なところは少なめ。元犬大仰にやることはないので当たり前ですが。
和楽社中
太神楽曲芸。いつもの感じで。
扇遊
人形買い。師もこの根多持ってらっしゃるんですね。小僧さんがかわいいですね。

=== 仲入り ===

三三
長屋の花見。また当たったよ。
白鳥
新ランゴランゴ。これ面白い根多ですね。よくまとまってます。元は圓丈師の根多だとは知らなかったです。しかも元の根多は跡形もないとのこと。
正楽
紙切り(親指姫、長屋の花見、五代目小さん)。次の出番が花緑師ということで、五代目小さんを切ってくれました。親指姫は記憶がおぼろげながらのようでしたが、何とかまとめています。
花緑
竹の水仙。大仰なのは賛否ありそうな気がしますが、竹の水仙ならたぶんOKでしょう。師を聴くときは先入観一切抜きで聴いた方がお得なような気がします。。散々大仰にやっておいて、最後のところでちょっとイイ話に持って行く腕力があるというのも見せていただきました。ただ、竹の水仙を売りに出すまではやや長く感じてしまいました。岐阜から京都での甚五郎の解説を入れたから、というだけではないような気がします。個人的には宿屋夫婦のやりとりは大好きだし、あそこが売れた後の仕込みになっているのでいじってほしくない気持ちはありますが、アレがあってさらに主人と侍とのやりとりがあるので、ややフォーカスがぼけてしまっている印象もあります。どこに力点を置くかということなんでしょうが。

本日の収穫

花緑師の竹の水仙。白鳥師の新ランゴランゴ。

2012年05月小学館新刊コミック[book]

いつものところ[shogakukan.co.jp]。今回は個人的には特になし。

2012年05月角川書店新刊コミック[book]

いつものところ[kadokawa.co.jp]。今回は個人的には特になし。

*1: 高座降りるときに少し脱穀機の真似はしましたが。

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2012.04.10 (Tue)

04/06亀戸・一金一琴の会@亀戸ハードコア行ってきた[rakugo]

客席状況等

  • 少数精鋭、和やかな雰囲気。
一琴
長屋の花見。今年はよく当たります。柳橋師と比較しても大家さんのツッコミがちょっと怒り気味。「せっかくなんだからお前達もう少し楽しんでくれよ」との願いからなんでしょうか。
一琴
天災。師では初めて。某都知事の発言のせいでやりにくくなってしまったのか、個人的に久しぶりに聴きました。一朝師のように軽くやるパターンと歌武蔵師のように「江戸っ子」推しのパターンがあるのですが、師は後者。三之助師がやってらっしゃったように八五郎が追いつめられて「突き当たりまで聴くな」という演出でした(*1)

=== 仲入り ===

一琴
明烏。子供のように泣く時次郎が印象的。今回掛けてる根多ではわかりにくい言葉を言い換えているところがいくつかあったのですが、明烏の「カサをかく」は残してました。時次郎を描く際には、やっぱり重要なフレーズなんでしょう。

本日の収穫

一琴師の天災。

04/09上野鈴本演芸場夜の部行ってきた[rakugo]

客席状況等

  • 女性多め、ですかね。
  • 平日夜の部にしては多い感じ。
  • ゲラ、といいますか、若い女性でケラケラ笑うかたがいらっしゃいました。さほど気にはならず。最前列に座ってた男性高齢者は気にされていたようでしたが。
たこ平
もぐら泥。この根多もたこ平さんも初めて。話が最後グズグズな感じになってしまっているのは、この根多のせいなのかたこ平さんのせいなのか判然とせず。
仙三郎社中
太神楽曲芸。仙花さんが傘でパンダのぬいぐるみ回す奴を久し振りに。
馬石
反対俥。パワフルな高座。楽しかった。
花緑
片棒。この出番で三男までやりますが、囃子のところはかなり端折りつつ。漫才のようなボケとツッコミなのですが、残念なことに親子の会話に聞こえませんでした。どうしても同世代同士の会話に聞こえます。
小菊
粋曲。品川甚句(*2)は久しぶりに聴きました。
文左衛門
道灌。やはり師の道灌はおもしろい。「どだいイエヤスってくらいだから」など、つまらないボケでも客席は笑うのです。八五郎がご隠居をどうからかおうかということを考えた上で演ってるのでしょう。
琴調
仙台侠客ボロ忠売り出し。侠客ものって初めて聴いたかも。

=== 仲入り ===

カンジヤマ・マイム
パントマイム。「ヒノキオ」は以前聴いたような気がしたのですが、こんなに政治ネタ多かった記憶ないなぁ。でも「操り人形」のサゲから考えるとこんな感じかなぁ。
百栄
桃太郎後日譚。少し前にも聴いたのでどの辺で笑いをとるかを確認しながら。かなりお客さんの反応がよかったです。どうやらカップルが「ケーン」にハマった模様。
ゆめじ・うたじ
漫才。時間の関係で5分の出番。
白酒
井戸の茶碗。10分ほど例の毒を吐き続けてました。今日はいいお客さんだったこともあり、5分くらいですでに笑い疲れのため息が漏れ始めてました。そこから根多へ。くず屋が清正公さま近くで情報交換をするあたりまでは駆け足気味、くすぐりも2つほど(*3)。仏像から50両出てきたあたりの行ったり来たりもさほど大仰にはやらず(*4)。井戸の茶碗が300両になったあたりから、正直清兵衛さんとまくらで毒を吐いていた白酒師が重なってくるのです。余計なことをしやがってとか、あそこ(千代田卜斎)からはろくなモノが出てこない、など。千代田氏の娘を嫁に取ってくれ言われたときの高木氏のしどろもどろな反応は白酒師らしいです。それを屑屋がやたら強気にいじるのも含めて。

本日の収穫

白酒師の井戸の茶碗。馬石師の反対俥。

*1: ここはだいたい同じなのでしょうか。でも文左衛門師でそんなのがあった覚えがあまりないのですが。
*2: であってます?
*3: まぁ大していじるところはないのかも知れませんが。
*4: 大仰にやっているのは菊の丞師ぐらいかも。

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