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更新日: 2014/05/26

2010年 01月 後半


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2010.01.19 (Tue)

01/12上野鈴本昼席行ってきた[rakugo]

この日のトリが権太楼ということで、急遽行ってきました。あとは、圓太郎を聴いてみるのが目的。

やはり土日とは違いますな。高齢者が多いです。平日昼間なんてこんなもんなのでしょう。池袋行って小三治聴いてくるという選択肢もあったのですが、あちらは番組が良すぎ。平日とはいえあの狭い池袋ですから、客がごった返していると予測。というわけで鈴本行きました。こっちだって番組悪くないのよ。

でも、大根の煮物のような匂いが漂っていたりしてコンディションはあまり良くないかも。携帯電話も鳴るかもなぁ。その辺は覚悟しながら開演を待ちます。

馬るこ
牛ほめ。口調は悪くないですね。笑うときの表情は圓十郎のほうがかわいいような気がします。と思っていたら途中で檜づくりと御影づくりを間違えていたり。前座より偉いというならトチるなよ。結局間違えた部分だけそのまま、もう一度言うところでは結局正しいほうで言ってましたね。
鈴之助
弥次郎。滑り気味。演者がよろしくないのか根多がよろしくないのか。はたまたその両方なのか。嘘というとすっかり冷めてしまいますが、法螺といえばまだましに...ならないか。
馬風
漫談。ターゲットをおばさんに絞ったようなネタ。
白酒
ざる屋。以前新宿末廣亭で聴いたときもこの根多だったのを思い出しました。番組の関係で時間が無かったのでしょう。この根多だけでは白酒の良さはなかなか伝わらないような気がします。
文左衛門
手紙無筆。何はともあれこの根多を生で聴くことができて良かった。高座に上がった当初のお客さんの反応は微妙でしたが、根多が始まれば結構受けてました。表情とか仕草が実は細かいということも確認できて良かったです。
喜多八
鈴ヶ森。「馬鹿だよ」聞けて良かったです。こないだ余りやっていなかった虚弱体質ネタをまくらでやってました。おばさん方バカウケ。
藤兵衛
時そば。まくらで本日東京に初雪が降ったという話を振ったあとだったので、効果抜群。しかもとても丁寧にやっていただきました。
圓太郎
真田小僧。前半の、実は按摩さんということも告げずにサゲ。こちらも時間が無かったのでしょうか。目当てで行ったのだけれど、積極的に観たいとは思えなかったです。またどこかでご縁があればという感じ。
権太楼
火焔太鼓。事前に井戸の茶碗とか音声で聴いていたので、権太楼がやるとこんな感じなんだろうなという範囲内ものを見せていただきました。個人的にはそこまでいろいろ入れ込みしなくても十分な根多だと思うんですけど。定吉が掃除で太鼓をたたいている音は印象的でした。あと、この人のやる侍は実は好きです。本人はおちゃらけた役とかやりたそうな気がしますが。

【その他】

琴調
阿武松。講談で聴けて良かったです。相撲の取り組みの描写を聴きたかったのですが、おそらく時間の関係で端折っていました。
ニューマリオネット
動きが非常に細やか。首の振り方、手の動きがすばらしい。人間の役者さんだってあそこまで思い通りに動かせる人は余りいないのではないでしょうか。何より操っているご本人がとても楽しそう。いいものを見せていただきました。
【本日のおばちゃんたち】
ケータイは無かったですが、人が高座で演っているにも関わらずしゃべりますな。しかも、「あのネタはね...」とか解説してしまうというやつ。あいたた。たまりかねたおっちゃんが注意してました。平日昼席はもうご勘弁願いたいという感じ。ゆっくりできるのは夜席だろうけど、今度は客が少なくて噺家のテンションの方が落ちるからなぁ。やはり土曜日あたりが落ち着けるかなという感じです。
【本日の収穫】
ニューマリオネットの伊原さん。藤兵衛の時そば、喜多八の鈴ヶ森、文左衛門の手紙無筆。落語のほうは根多限定になってしまいました。
01/16立川流広小路寄席行ってきた[rakugo]
吉幸
尻餅。くだらなくてばかばかしい根多。大好き。
らく里
権助魚。こちらの権助さんはかなり身なりの汚い描写をされていました。権助さんって問いつめられてもあわてふためいたりしないんですね。こちらの権助魚をきいて少し権助さんの根多もいいかなとか思いました。
らく朝
親子酒。親父さんの人物描写がとてもうまい。酒をねだり、飲んでいい心持ちになり、クダを巻くと色々あるのでやりやすいのかも知れませんね。やはり師匠の志らくを思わせる部分があったのですが、個人的にワシの好きなところが似ているなと感じたので聴いていて気分が良かったです。
文字助
とんち角力。問答で観客にクイズを出し、正解の方には手ぬぐいを配っていました。ワシは頂けず。落語を聞けなかったのは少し残念でしたが、間近まで師匠が近づいてきて、それはそれで良かったです。
ぜん馬
たぬき。子狸と親方とのやりとりがとてもほほえましくて良かったです。仲入り前にしては軽い根多でしたが。
雲水
代書屋。上方の代書屋が聴けてよかった。
志遊
湯屋番。この辺は個人的に集中力が切れ気味になっていました。すんません。湯屋番ってこんなに長かったっけなとか思いながら聴いてしまいました。
談奈
短命。この人もなかなかうまいなぁ。出演順が変わった話はしてもらえませんでしたが。
談四楼
鼠穴。人情噺を聴いて涙目になったのは実は初めてです。大変結構なものを聴かせていただきました。人物描写がとんでもなく素晴らしいです。冒頭の弟が兄に事情を話しているシーンで一気に引き込まれました。最初少し声がかれていたようですが、後の方では全く気になりませんでした。夢オチでも何でもいいんだよ。素晴らしいものは素晴らしい。騙されてちょっと悔しい。確かに娘を売る当たりから展開が急でおかしいなとは思ったんだけどね。まさに夢を見ているようでした。騙されてよかったと思える出来で、大満足。

本日の前座さん

今回のお二人はよかったです。正直このレベルの前座は落語協会にはなかなか見あたらないのでは。

長四楼
浮世根問。去年の8月入門だそうで。年齢からくるものもあるのでしょうが、堂々とした高座でした。
松幸
芋俵。最初眠そうだったのですが、やっているうちにましになってきたようでした。後半はしきりに鼻を気にしていたみたいですが。こちらもうまいなぁ。落語協会だったら二つ目でも上位ぐらいはいくよ。さすが落語立川流。
【本日の収穫】
談四楼。期待以上でした。あとはらく朝。全体的に前回来たときと比べても非常に充実した寄席でした。

今度は左談次がトリのときに来てみようかな。

立川長四楼[rakugo]

インタビュー[geinou-ourai.com]。お祭り大好きなんですか。片棒とかいつか聴かせていただきたいです。

追記
談四楼亭日乗[danshirou.com]の02/13によると、長四楼さんやめるとのこと。体調不良だそうで。うーん。おだいじに。
追記その2
長四楼さん戻られたとのこと。いつか長四楼さんの片棒やら祇園祭やらを聴いてみたいです。

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2010.01.20 (Wed)

2010年03月講談社新刊コミック[book]

いつものところ[kodansha.jp]。以下購入予定。

03/12 末次由紀ちはやふる』8巻 講談社 COMICS Be Love

やはりペース早いなぁ。このほか宇宙兄弟9巻とか。

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2010.01.28 (Thu)

2010年03月白泉社新刊コミック[book]

いつものところ[hakusensha.co.jp]。以下購入予定。

03/05
津田雅美ちょっと江戸まで』3巻

そろそろかなとは思っていました。

【購入記録】広瀬和生『この落語家に訊け!』[book]
広瀬和生この落語家に訊け!』アスペクト
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東京かわら版の編集部デジカメ日誌[tokyo-kawaraban.net]にあったので、買ってきた。

あーなんかある方向に誘導しながら話聞いてるなという感じはするんですよね。記事になったり本になる対談なんて多かれ少なかれそんなもんです。ただ、文左衛門と白酒のこれだけ長い対談は読んだことないので、その点は貴重。お二人とも落語ファン倶楽部にはなかなか出ないですよね。あっちは高田文夫の人脈で作っているところがあるみたいなので仕方ないのかなとか思ってみたり。

今ざーっと読んでます。「何ですと!」は小林まことの『1・2の三四郎』が元ネタらしい。てっきり鉄腕Dashか何かに出ていたアヒルが元ネタなのかと思っていた。喬太郎とか市馬とか、意外と重かったりしますね。

佐藤多佳子(原作)勝田文(作画)『しゃべれどもしゃべれども』感想[book]
佐藤多佳子(原作)勝田文(作画)しゃべれどもしゃべれども』白泉社 JETS COMICS
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広瀬さんが去年からモーニングでコラムを連載しているのですが(*1)、そこの挿絵を勝田文が描いています。やはりこの人は和服とか千代紙とかその辺を素材にして書いていた方がいい気がします。

たぶん上記の仕事をもらったきっかけが、この『しゃべれどもしゃべれども』のコミカライズではないのかなと思ってみたり。

実際読んでみると、以前読んだ足長おじさんよりも出来はいいですね。ペース配分はいいし、コマの割り方も別に変なところはないし。手堅いですね。

あとがき読むと、まだ相変わらず漫画描くことに対して強い執着を持っていないようですが、こんな感じで仕事していくんでしょうね。その割りにはマンガ大賞でいくつか候補に挙がっているんですよ。根強いファンがいるのでしょう。

ひとまずこのコミック読んで映画も観たくなりました。動画なりDVDなりで観てみようかと思います。

*1: ワシがそれを知ったのは去年の11月頃

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2010.01.30 (Sat)

01/30双葉・粋歌二人会@らくごカフェ行ってきた[rakugo]

当日ふと思いついて行ってしまいました。お二人とも女流だというのを今日知ったくらいです。

前回らくごカフェに行ったときは客席50名だったので、今回の椅子の並びに驚き。こっちのほうが普通なのでしょうか。寝ないように気をつけないとね。

各二席ずつという情報しか伝わっていないため、どんな順番でやっていくのかよくわからないまま開演。

粋歌
新作(*1)。修羅場はもっとさらっとやっていいのではとおもったり。逆におじいちゃんとの合コンがどんなになるのか期待していたのですが。こっちのほうがおもしろいのではなかろうか。ただ、合コンって人数多いから演じ分けるのも大変なような気が。3人でも結構イッパイイッパイの様子でしたし。
双葉
恋文指南(新作)。口跡はいいですね。根多のフォーマットも手堅くていいですね。内容さえ膨らませばいい根多になるのではないでしょうか。このおじいちゃんならラブレターをめちゃめちゃに添削しかねないというフリがあるともっとおもしろくなるのでは?ただ、おばあちゃんっ子の双葉が高齢者をある意味ひどく描写できるかどうかはわからないですけどね。
双葉
三方一両損。出だしはなかなかよろしかったです。啖呵切るって難しいですよね。どうすればいいんでしょう。途中少し一本調子なところもあったですが、口跡はいいし所作も丁寧なので聴くことができました。
粋歌
幾代餅。こちらも基本的に上手いんですよね。さすが歌る多の弟子という感じが端々に出ていました。新作よりもこちらのほうが良かった。演出的には、親方が嘘を言ったと責められているところを丁寧にやっていましたね。緩急がつけられるともっとよくなるでしょう。そこはテクニックなのでそのうちできるようになるのでは?巷でよく言われている、実は米搗屋だという告白の場面は逆にさらっとした感じ。

で、開演してみたら上記の通り新作二本、古典二本でした。お二人はアマチュア時代からの知り合いだそうで。普段は芸名でなく本名で呼び合うのだとか。

新作についてはいづれも、白鳥の「女性を弟子にしたい」(*2)という言葉を思い出しながら聴いていました。白鳥の言っていたことが何となくわかりました。恋愛話ばかり作ってしまうといったあたりを始めとして、お二人とも他の人にみてもらうともっとよくなる気がします。別に恋愛話じゃなくてもいいじゃないという意見からまずありそうですよね(*3)。落語の可能性ってそんなもんじゃないと思いますし、志の輔とか聴いているお客さんはそのことをすでに知っていますよ。女流だからこそ古典が自分に合わないところが多くなるのはもう先刻承知だと思います。大変だと思います。でも、だからこそおもしろくなるところってあると思うんですよね。歌る多の宗論なんてまさにそうだと思うんですよ(*4)

古典はお二人ともなかなか聴かせていただきました。多分腕自体は標準レベルのものを持っている(*5)と思うんですよね。二ツ目貧乏を乗り越えて、がんばってくださいね。

*1: ググってみたがわからんかったです。
*2: もちろん下心ナシで、という注釈までついています。
*3: や、別にそれでもいいんだけどね。誰得とか言われないものを作らないと。
*4: 白酒も古典を改変するのがなかなかうまいので、意外と女流を弟子にすると伸びるかも知れませんね。「いや、そんなのは本人のセンスだ」と言われてしまうとそれまでですが。
*5: もちろん伸びしろはまだたくさんあると思います。

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2010.01.31 (Sun)

東京厚生年金会館03/31閉館

東京厚生年金会館のサイト[kjp.or.jp]。マジですか。どうも売却されるらしく、売却先の方針にもよるのかも知れませんが残念。

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