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更新日: 2014/05/26

2010年 07月 後半


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2010.07.20 (Tue)

07/17 彦いち・百栄二人会@銀座山野楽器 行ってきた[rakugo]

開演まで

  • 3部開場まで並んで待っていると、三笑亭たまが奇声(*1)をあげているのが聞こえてきました。
  • 2部の客の捌け具合をみると、あまりうまく客の誘導はできてない様子でした。エレベータは定員少ないし、エスカレーターは上りしかないし。階段で帰れるのだが、その階段への出口が会場内の下手中央にある模様。頭おかしい構造になっています。
  • ただ、3部終了時には上りエスカレーターが下りに変わっていました。いずれにしろ客捌けがしにくい構造になっています。本当に何とかしてほしいです。
  • 客層は、女性が多い感じ。でも、いざ始まると後ろの方で野郎の笑い声も聞こえていました。アサダ二世(*2)で反応する人も少しいたみたいなので、いわゆる寄席マニアもいたようです。
彦いち・百栄
オープニング。二人とも私服姿で登場。どんな客がきているのか知りたくて出てきたとか。この二人で会をやるのは初めてだそうで。いい組み合わせなのでまたやってほしいです。彦いちが二代目三平の着物の裾を燃やしてしまった話は凄かった。噺家は本当にシャレがきついですな。
百栄
七つのヒコウをつく男。マッサージ師のおじいさんの声が良すぎてウケタ。あんな声古典落語ではまず使わないので、ちょっと無駄技術かもしれませんが。なぜだかわからないのですが、次郎長の「寿司食いねぇ」のくだりを3回ほど出してきて、「神田の生まれよ」というたびにつれない返事をするマッサージ師。しまいには「出身地なんて聞いてない」とまで言い出す始末。話の構造はシンプルなのですが、くすぐりで笑わせてくれました。
彦いち
青菜。鞍馬よりのくだりを体で覚えるってのは初めて見ました。いかにも彦いちらしい。前半の旦那様の芝居を安定させれば、もっと良くなると思います。あと、ここではまくらを堪能しました(*3)。南京たますだれをアメリカの空港でやって見せた話やら、自分の弟にカメラの話を事細かにしているところを弟の奥さん(UCLAのセラピストだそうな)にみられて自閉症と勘違い(*4)されたりと、いい話持ってますね。
百栄
かんしゃく。彼が古典やると何でも意外と思えてしまうのですが、これ持っているとは思わなかったです。この根多は以前喜多八のを音源でのみ聴いて、あまりいい噺じゃないなと思っていました。でも、彼がやるとおもしろい。おそらく怒りを内部に溜めたかたちでやるので、やたら怒るキャラクターとして伝わってきます。このごろ古典の百栄もいいのではなんて思えてきてしまっています。引き続き追いかけたい噺家さんの一人です。
彦いち
熱血怪談部。池袋の時よりも丁寧にやっているような気がしました。

その他

  • 終演後に広瀬和生さんを見かけました。1〜3部までいたのでしょうか。

本日の収穫

どれもよかったなぁ。彦いちのまくら。百栄のかんしゃく。

07/18池袋演芸場行ってきた[rakugo]

開演まで

  • 開場15分前に到着。なんか並んでる。何でこんなに並んでるの?
  • 今回は久しぶりの噺家が多いので聴いてみようという動機で来たんですけどね。みなさん寄席で涼もうという魂胆のようです。
  • 客層はいつもの池袋のお客さんに加えて、若い男女が多いという感じ。
  • 二番太鼓の時点でほぼ満席。途中から立ち見まで。こんなの池袋じゃないですよ。
粋歌
権助魚。この人はおかみさんの芝居がうまいですね。悋気の独楽とかやるとどんな感じになるでしょう。
三三
釜泥。この人でも池袋はやりやすいのか、ひととおり池袋演芸場のネタ(*5)を振った後、釜泥へ。じいさんとばあさんの会話がいいですよね。あそこのやりとりは三三独特の雰囲気が醸し出されています。
歌奴
片棒。この出番でこの根多はちょっと意外でした。以前聴いた初天神ではあまり感じませんでしたが、明るくてなおかつうまい高座でした。
歌る多
宗論。少々のどの調子が良くないようでしたが、ハレルヤはきっちりきめていました。
菊之丞
紙入れ。この人の定番ですな。
圓蔵
猫と金魚。日頃つまらないと思っている根多ですが、フリップ・フラップな根多ではあるので圓蔵師匠にかかるとおもしろくなるのです。くすぐりのオチを客に言われてガッカリしつつも、「わたしはそのままなぞりませんよ、落研じゃないんですから」と言っていたのは印象的。
扇好
宮戸川。前見た根多よりも生き生きやっていました。サゲのときの観客の「あー」という声が印象的。このスケベ共め。と、扇好は思っているのではないでしょうか。
歌之介
竹の水仙。幕末龍馬伝の時のあの妙な語尾はほとんど出ず、ごく真っ当にやっていただきました。
歌武蔵
天災。八五郎の演出は「江戸っ子」という側面を強調している感じ。一方追いつめられたところは意外とあっさり。この人は強情灸も演るので、キャラクターとしての江戸っ子が好きなんでしょうかね。あ、まくらはもちろん揉めている相撲業界ネタ(*6)。電話取材ばかり(対面取材だと金がかかるので、どこも電話取材で済ませてしまうらしい。)という話や、国技館も利権だらけという話まで。

(以下、夜の部)

市楽
蝦蟇の油。まくらは大須演芸場の話。
白酒
ざるや。予想通りいつもの。今日のまくらでは鈴本のカップルシートのネタも。あそこ予約できるんですか?嘘くさいなぁ。
蔵之助
蛇含草。こちらの場合には風鈴のそばに蛇含草があって、餅をいろいろ遊びながら食べて、蛇含草を食べた後は甚平着た餅が残るんですね。これも上方の根多なんでしょうか。
雲助
お菊の皿。やはりこれでしたか。

(夜の部仲入りまで)

その他

  • ひろしさんはお休みで順子さんのみ。新舞踊(*7)が主らしいのですが、それでも身のこなしはいいですね。芸人は日本舞踊やっておいた方がいいなと思いましたよ。

本日の収穫

歌奴。歌之介。三三。歌武蔵の相撲業界トーク。

リューシカ・リューシカ1巻感想[book]
安倍吉俊リューシカ・リューシカ』1巻 スクウェア・エニックス
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4燃え。よつばと読んでないんですが、思ったほど(ワシの中のイメージの)よつばととは離れていたのでよかったです。

根問ものでない

こーゆーコドモものというのは普通、身近なオトナに「どうして〜なの?」と聞いて(落語でいう根問)、その後どんどん話が展開して行くものだと思っていたのですが(*8)、リューシカは入ってくる刺激に対し片っ端から空想を広げていきます。これでいいのか?という気もしますが、まぁいいんじゃね?おもしろいから。

ま、発達心理学的視点でみるとつまんなくなりそうなので、Niea_7のノリで読んだほうが吉かも。

NieA_7のノリはそのまま

ツッコミの勢いがちょっと凄い。ほんわかコドモものの雰囲気をいい意味でぶち壊しています。ある意味ニアは子供でしたからな。

栢橋龍鹿

そんな名前かよ!

あ、ワシにまでツッコミが伝染してしまった...

だるま

だるま→テントウムシはウケタ。1巻では初っ端のこの話が一番おもしろい気がします。

いきなりでんぐり返し

子供はいきなりわけわからん動きをする、というのをどこかで描きたかったんでしょうね。これもウケタ。

あー、オーディオ機器のランプ状態はなんかlainっぽいですね。

*1: 気勢、ではない。おそらく。
*2: この話を聞いた後、アサダ二世は実は楽屋ではすごい奇術師なのだと思いこむようにしています。
*3: おかげで2席目の残り時間が30分を切ってしまっていました。「8時までなんです」と彦いちが言うので思わず時計をみると「みんな時計を見ない!」とお小言喰らってしまいました。
*4: 映画レイン・マンに出てくるあれです。
*5: 今のビルになった後ちっとも告知しなかったため客が入らなかったとか。
*6: ここ数年何かあるのでネタに困らないと、ニンマリしていました。
*7: というのがあるとは知らなかった。
*8: ワシ自身が「どうして」を連発する子でした。

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2010.07.23 (Fri)

2010年09月白泉社新刊コミック[book]

いつものところ[hakusensha.co.jp]。今回は個人的には特になし。

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2010.07.24 (Sat)

7/24上野鈴本演芸場夜の部行ってきた[rakugo]

開演まで

  • 2月上席の池袋以来のさん喬一門多数出演の芝居です。
  • そんな中、久しぶりなのが藤兵衛。ゲラがいた4月の鈴本以来です。
  • 百栄もいい順番で出演します。
  • 喬之助は締め込み以外聴いたことないです。季節にあった噺をするらしいので、期待。
  • もともとは仲入り前のさん喬目当てですが、ほかの方々の高座もゆったり楽しむことにしようかと思います。
小太郎
権助提灯。前聴いたときよりも元気がなかったです。ちょっと心配。
左龍
お菊の皿。目を大きく見開き、眉がぐっと動く。百川では百兵衛ばかりに気を取られてしまっていましたが、実は江戸っ子もいいですね。
志ん橋
出来心。なんだかいろいろ家々を回って失敗し続けていたおかげで、本来よりも手前でサゲ。
百栄
漫談。客層を見て夫婦のネタの漫談にしたのでしょうか。個人的にはあーゆーぬるいのも好きよん。
さん喬
千両みかん。音源で聴いていたけど、表情やら仕草やらが加わるとさらにいいですね。みかんを入れている蔵からさーっと冷気がでてくるところ、若旦那がみかんをたべるところ、よかったです。8/14も楽しみにします。
藤兵衛
まんじゅうこわい。久しぶりに聴きました。いつものことながら、なんて安定感。寄席には是非ほしいおひとりです。ほかの珍品を聴くためには、小さなところでやっている落語会行かないとダメですかね。
喬之助
ねずみ。この人は夫婦ものやら親子ものといった家族ものが好きなのでしょうか。卯の坊の体があざだらけになっているというシーンが個人的には印象に残りました。こちらの甚五郎は比較的真っ当なおじさんとして描かれています。あ、まくらは地方での落語会に出演するために先輩と泊まったという話。さん喬・三三ともに寝言をいったらしいです。

その他

ゆめじうたじ。最後のサゲを言われてしまい、がっかりして高座を降りられていきました。ちょっと分かりやすすぎるネタかもしれません。

今日の収穫

さん喬の千両みかん。左龍のお菊の皿。喬之助のねずみ。

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2010.07.25 (Sun)

7/25鈴本演芸場昼の部行ってきた[rakugo]

開演まで

  • 約一年前新宿末廣亭での代演を聴いて以来、一度みっちり聴いてみたかった伯楽師匠。やっとトリで聴くことができます。
  • 池袋かと思うくらいこの日は代演多いのですが、代わりの方もなかなかなので、ひとまず安心しておくことに。
  • とはいえ一朝以外は期待していません。白酒はざるやだろうし。三三は釜泥かもしれないけど、妾馬の序のような気もするし。
  • 余一会も早めに買っておけばよかったなぁ。ま、しかたないですけどね。
  • 客の入りはやや少な目。若い人が若干多めという感じ。落研とおぼしき数人も。二番太鼓のときでも半分いっているかどうか。後でほぼ満員になったみたいですけど。
小駒
鷺とり。この人端正な語り口ですし、インターネット落語会のナビゲータでもきっちりしていたのでこんなイメージはありませんでした。きっちりやればいいのにと思ったのは内緒ですが、個人的にはこの噺は疲れるけど好きなのでよかったです。
馬遊
替わり目。この時季に聴くとは思いませんでした。しかも車屋飛ばしておでんの出るところですよ。語り口がほとんど古典を感じさせないんですよね。でも、替わり目であればそれが正解なのかもしれません。
市馬
出来心。フリーダムです。一服しているところで「今の白鵬を倒す人は出てくるのかね」とくすぐりが入りました。
歌橘
宗論。たぶんそのままですかね。この根多をどんな感じに変えていくのか、少々楽しみです。
馬生
安兵衛狐。初めて聴きました。多分いい噺なのですが、最後のサゲを言いたいが為の噺のような気も。前半野ざらしっぽいし。馬生師匠は踊りやってらっしゃるだけあって所作がいいですね。
一朝
芝居の喧嘩。まくらの時点でうれしかったです。師匠のこの根多聴けるとは。想像していたよりも軽快というかいろいろ遊びながら演っていらっしゃいました。どさくさに紛れて道具箱を担いだたが屋がいたのには笑いました。
白酒
権助魚。やっぱりこの人うまいんだよね。キャラクターが生き生きしている。場内爆笑でした。
三三
たらちね。この出番ということもあり前座噺をさらっと。
伯楽
火焔太鼓。結構シンプルな形。家で300両を出すときに、かみさんが後ろの柱にしがみつくというのがあるんですね。たっぷり聴けてよかった。今度聴くのはいつになるでしょう。まくらは振り込め詐欺の話を少し。例の玉の輔の話。その日の午前中は玉の輔の携帯は全くつながらなかったらしい。あとは後輩真打にやたら金にうるさいのがいるらしい。そんなお小言。

本日の収穫

伯楽。一朝。市馬。

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2010.07.30 (Fri)

2010年09月集英社新刊コミック[book]

いつものところ[s-manga.net]。今回は個人的には特になし。

2010年09月コミック発売一覧@太洋社[book]

いつものところ[taiyosha.co.jp]。講談社・白泉社集英社以外は各社サイトでは未確認だった。今回は妙に早い。発表次第確認します。ひとまず以下購入予定。

09/15
志村貴子かわいい悪魔』太田出版
09/30
河合克敏とめはねっ!』7巻 小学館ヤングサンデーコミックス

志村貴子『かわいい悪魔』は、どうやら少年画報社のすでに休刊してしまった雑誌で連載されていたものらしい。ということでひとまず。どーゆー話なのかも全くわからない。

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