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更新日: 2014/05/26

2011年 05月 後半


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2011.05.16 (Mon)

05/15 丈二、左龍のスピリッツ@神保町らくごカフェ[rakugo]

開演まで

  • たぶん若い人多め。
  • 座席は35程。それがほぼ満員。
丈二・左龍
トーク。爆笑でしたよ。震災時どうしていたという話など。さん喬師が閉所恐怖症気味という話や圓丈師の家には小言部屋があり、そこに呼ばれたときには2時間は小言が続くという話も。丈二師宅にあるカクテルグラスやお酒各種は、地震後も無事だったとのことです。
丈二
カフカの虚無僧。ある朝女子高生が目覚めると虚無僧になっていた。その女子高生の彼も山伏になっていたというすっ飛んだ噺。熱演。想像力がかなり必要で大変でした。
左龍
愛宕山。前半はちょっとダレてしまったような気がしますが、山を少し登ったあたりに、山から京都を見下ろす風景の描写が入ったので、今の時期聴くといい根多だななんて思いました。「ここ!ここが的!」には思わず笑ってしまいました。こちらも古典の中でも想像力が必要な根多なのでちょっとつかれました。もちろん口演しているご本人はもっと疲れたでしょう。

=== 仲入り ===

丈二
質屋蔵。地味な根多だと思うのですが、客の反応が意外と良い。丈二師のやり方が良いのでしょう。

本日の収穫

丈二師と左龍師のトーク。左龍師の愛宕山。

05/15池袋演芸場夜の部行ってきた[rakugo]

開演まで

  • 神保町から急いで池袋へ。昼の部が終わった少し後に入場できました。
  • お客さんはたくさん。どれくらい入れ替わったかはわかりません。
  • やや重いかな。でも白酒師がおっしゃっていたように、この頃の池袋はガッツリ聴こうとする人たちが多いかも知れません。
緑君
たいこ腹。いきなりこの根多とは。ちょっと急ぎ気味でしたが、語尾の巻き舌気味なのが個人的には好きです。
龍玉
夏泥。この根多とは。良かったです。「殺せぇ」がいいとかいわれそうですが、さすがにちょっとしつこいかも知れません。個人的には泥棒がボソッと言った「しょうがねぇな」の間が素晴らしいなと。こっちも龍玉師の持っている味だと思います。
アサダ二世
奇術。以前も猫に手をひっかかれたというのがありましたが、今回は野良猫に手を本噛みされたようで。でもいつもの感じですよ。
馬石
金明竹。いつもの感じで。冒頭に昨日のアサダ二世先生のことについて触れたら、やっぱりという感じでご本人舞台袖から出てきていましたよ。わはは。
伯楽
家見舞。漫談でなく根多やってくれたのは有り難かったです。池袋だからなのか、それとも地震後ということで東北に行った話は避けたかったのかはよくわかりませんが。台詞がなんだか独特のような気がします。
ロケット団
漫才。だいたい前回聴いた根多と同じ感じで。世相に触れる根多を振ったら、最前列の高齢者が独り手をたたいていました。
文楽
六尺棒。文楽師は久しぶり。確かにギラギラしてますな。ダミ声気味なのですが、メロディが良いです。

=== 仲入り ===

白酒
代脈。いつもの感じで。
小里ん
棒鱈。さん喬師よりはふわっとした感じはないですね。酔っ払いのどうしようもなさ加減は小里ん師のほうがよりグズグズな感じでいいです。
小菊
粋曲。いつもの感じで都々逸など。
雲助
宿屋の富。なんだかこの根多にはこの頃良く当たる印象があります。一朝師の驚き方には軽快な感じがあるのですが、雲助師は例の感じで一旦下に下がってから上がる感じの声(*1)。以前駒次さんの時に聴いた行くのに10日かかる別荘のネタや、菊志ん師の時に聴いた五百両当たったときの妄想話も入っていたので、古今亭系は雲助師がやった型なのでしょう、たぶん。

本日の収穫

龍玉師の夏泥。雲助師の宿屋の富。文楽師。

*1: 済みませんわかりにくい表現で。

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2011.05.23 (Mon)

05/21上野鈴本演芸場夜の部行ってきた[rakugo]

開演まで

  • 噂に聞いていたのですが、お客さん少ないです。
  • 反応が全体的にやや薄め。どうも喜多八師のみを目当てに来た方が多いような気がしました。
  • 後ろの方の女性の笑い声がちらほら。いつもよりも少し女性多めだったのかも知れません。
ろべえ
鈴ヶ森。低音域はやはり喜多八師ににてるんだよなぁ。以前の初天神よりはよかったです。
夢葉
奇術。いつもの感じで。
禽太夫
替わり目。この師匠もいい声なんですよね。
三之助
金明竹。今回は目つきはさほど気にはならず。以前はやはり確度の関係なのかなぁ。
にゃん子・金魚
漫才。ずっと金魚さんの頭の上にあるパンダぬいぐるみを見てました。ぬいぐるみはかわいかったです。
小満ん
宮戸川(上)。よかった。霊岸島のおじさん夫妻がいい老夫婦として描写されていて、とても楽しかった。別にお花が半七を追い抜いたりしなくても、お花の親戚が熊本じゃなくてもいいんだよね。以前他の人で聴いたときも同じところはあったはずなのですが、ワシが聴き逃しているのか演者のやりかたによるものなのか。
はん治
背なで老いてる唐獅子牡丹。いつもの感じですが、観客の反応はやや弱め。

=== 仲入り ===

和楽社中
太神楽曲芸。和助さんいいッス。
歌武蔵
祇園祭。何度も認識しているのですが、この方は江戸っ子好きなんですね。京ことばがいまいちなものの、江戸っ子の啖呵はよかったです。
小菊
粋曲。櫓太鼓は以前にも一度聴いたかな。小菊さんのピースサインですよ、奥さん!
喜多八
付き馬。初めて聴いた根多です。浅草の街を歩く場面では男がぱぁぱぁ言い通しで若い衆の描写はその男の口を通してのものがほとんど。とうとう「てめぇには若き血潮が滾ってないのか」と明烏の時にも聴いたようなフレーズが飛び出してました。素敵。これだけでなく、だまされたことがわかった時の若い衆のうろたえようがまたすごい。早桶屋と若い衆との会話は本が良くできていることもあり、滲み出てくるものがやはりいい。白酒師のバージョンも聴きたいですな。

本日の収穫

喜多八師の付き馬。小満ん師の宮戸川。歌武蔵師の祇園祭。

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2011.05.25 (Wed)

2011年07月白泉社新刊コミック[book]

いつものところ[hakusensha.co.jp]。今回は以下を購入予定。

07/05
緑川ゆき夏目友人帳』12巻 白泉社花とゆめCOMICS
07/05
田中メカキスよりも早く』9巻 白泉社花とゆめCOMICS
07/22
羽海野チカ3月のライオン』6巻 白泉社ジェッツコミックス

7月は白泉社3冊。

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2011.05.31 (Tue)

05/29上野鈴本演芸場夜の部行ってきた[rakugo]

開演前

  • 気持ち若い人多め。前回より客は多いです。
  • 正直前回の時には喜多八師以外興味ない感じのお客さんばかりだったのですが、さすがに今回の番組ではそれはないかなと。
さん弥
子ほめ。やりなれているのでしょう、安心して聴くことができます。
夢葉
奇術。いつもの感じで。
一琴
強情灸。去年1回しかやっていないのはもったいない。師の表情がくるくる変わる様をみることができるいい根多です。もちろん全体的にリズムもとてもよかったです。おもしろかったです。なにより久しぶりの鈴本はありがたいです。
白酒
替わり目。ラバウル小唄キタ。酔っぱらいが本当にメンドクサイ人です。奥さんじゃなくても「早く寝なさい」と言いたくなります。
ロケット団
漫才。個人的には今日はどうも聴いていてしっくりきませんでした。
小満ん
しびん。くだらない根多ですね。落語らしくていいです。まくらで道具屋の「ションベン」の符丁について触れたので道具屋かなと思っていたら、こちらのサゲにつながるのですね。
文左衛門
千早ふる。いつも以上にくすぐりを入れ込んでました。一琴師や直前の根多のしびんを入れ込む形。

=== 仲入り ===

和楽社中
太神楽曲芸。本日は小花さん。いつもの感じで。
正蔵
四段目。普段しょっちゅう掛けてる根多なのでしょうか。個人的には正蔵師でのこの根多は初めて。定吉がニンにあっていて良かったですよ。そう、髪型がいつの間にかこぶ平のときのものに戻っていました。
小菊
粋曲。いつもの感じで。あ、梅は咲いたかからではなく、別の曲から。今回もピースサインできめる小菊さんでした。
喜多八
笠碁。店の中から笠をかぶった挙動不審隠居の様子を窺うところが見せ場。表情、特に視線のやり方がすばらしい。圧倒されました。再び碁を始めようとするときのはじけた感じも印象的。

その他

  • 前座の歌る美さんは真田小僧。父親の江戸前っぷりはなかなか。ただ子供のしゃべりがゆっくりすぎてリズムが崩れている感じ。楽屋からつなげとの指令がでたのかどうかはわかりませんが、母親が帰ってくるところまでしかやっていないのにこんなに長く感じる真田小僧は初めて。

本日の収穫

喜多八師の笠碁。一琴師の強情灸。正蔵師の四段目。白酒師の替わり目。

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