【開演まで】
- 出足はちょっと速かったらしいです。
- でも、結局列はちょっと混むときの池袋な感じです。
- さん喬一門のTシャツを着た白髪の方がいらっしゃいました。ご贔屓のかたなのでしょう。ちょっと引きました。
- 早めにほぼ満員に。
- さん若
- 鈴ヶ森。若手のはずなのですが、年齢が高いため何となく味わいがありますね。基本端正な口跡なのですが、ご本人おそらく粗忽な人が好きなのでしょう。
- ホームラン
- 漫才。いつもよりもややフリーな部分が多め。
- 喬四郎
- かぐや姫。以前やったときにはAKB48に入っていたらしいのですが、今回はさん喬一門に入門。さん喬師目当ての客には一部受けていたようでした。相変わらず聴いている方を不安にさせる芸人さんです。
- はん治
- ぼやき酒屋。いつもの感じです。何回聴いても楽しめます。
- アサダ二世
- 奇術。いつもの感じで、夏はネタが手についてやりにくいなどとぼやきつつ。
- しん平
- 宮戸川。声が大きいばかりであまり好きではないのですが、今回はまともでそこそこよかったです。夏らしくていいですね。あ、今日は古典やったからやる気なかったんですか?でも今日くらいがちょうどいいです。
- 菊丸
- たがや。個人的には好きな師匠です。年齢的にもこれからおもしろくなるだろうし、なってほしい方です。啖呵がよいです。引き続き夏らしく。
- 和楽社中
- 太神楽曲芸。今回は和助さんと小花さん。最近落とすことが多い小花さん。少々心配です。
- 圓蔵
- 道具屋を途中までやった後反対俥。まくらはいつもの話に加えて先代圓蔵師の話も。この昔話は何らかの形で残してほしいです。ようやく道具屋に入ったかと思ったらあまり乗らない様子で話を途中で中断。「おーい持ってきて」と楽屋方面に声をかける。やえ馬さんに根多帳を持って来させていました。根多帳待ちの間に、ここのところやっていないし、明日から落語やらないので楽屋で少しさらってた、でも人前でやるとやはり違うね、と圓蔵師。やえ馬さんが根多帳をめくる圓蔵師のそばで2度ほど反対俥というと「おれはおまえより先輩なんだよ」と言い出す圓蔵師、申し訳なさそうにするやえ馬さん。やはり楽しいですな。結局反対俥をかなり端折って高座を降りました。
=== 仲入り ===
- 喬之助
- 短命。八っつあんの間抜けさ加減はやはりあうなぁ。以前一朝師で冬バージョンのやりとりを聴いたのですが、喬之助師は夏冬両方やっていただきました。
- 権太楼
- 金明竹。爆笑もの。ここまで笑わせる金明竹はそうそうないでしょう。与太が途中で涎たらして汚いし。大阪からの使いの人が与太に「このおじさん十銭やるとまたやってくれるよ」と言われると怒り出すのがおもしろい。しかも根多中都合3回やるし。こんな奴にそんなこと言われるのは勘弁ならんということなんでしょうけど、この大阪の人の薄っぺらなプライドが透けてきてなんだかおかしいです。個人的には権太楼師は、そーゆー偉い人をおちょくる様が好きです。
- のいる・こいる
- 漫才。ちょっと短めだけど、いつもの感じで。
- さん喬
- 中村仲蔵。ある意味この根多でも師らしく普段はちょっと気弱な仲蔵でした。最初聴いた志の輔師のだったので、何かの音源でさん喬師のを聴いたときにはうーんというかんじでした。今日はそのときよりはいいのですが、やはり個人的には舞台の時の「勝負駆け(*1)」の感じがあまり出てないかなぁと。舞台に上がる前の描写があっさりだからなのかなぁと思っています。また年月が経つと別の感想を抱くかもしれないのですが。
【今回の収穫】
権太楼師の金明竹。さん喬師の中村仲蔵。菊丸師のたがや。