【開演まで】
- 広小路亭着いたときにはもう寸志さんが始めていました。
- 入った時点で5割近く入っている感じ。いつの間にか満員になっていました。
- 客層は高齢者に若い人が少々という感じ。以前行ったときよりは若い人が少し多い感じでしょうか。
- 寸志
- 狸札。ところどころ志ん朝っぽいななんて思いながら。そーゆー世代の方なんでしょうね。
- 吉笑
- たらちね。前半少々固い感じ。二ッ目になったらどんな根多を聴かせてくれるのでしょうか。
- 錦魚
- 新聞記事。目黒のさんまといい、こーゆー端正な部分がある根多が好きなんですかね。
- 志らべ
- 時そば。前半はすごいダレてしまいました。そこがキャリアの差なのでしょう。後半のバラシで独自の工夫があって、なんとか持ち直しました。
- キウイ
- つる。文字助師にたっぷりやれと言われてしまったらしく、延々漫談してました。新しい話としては、家元逝去の噂が流れたときにマスコミの人から電話で問い合わせがあったらしい。情報ソースがキウイ師という時点でどうかと思うのですが。根多のほうでは、ご隠居が「よそで話すのはよしておくれよ」とは言わなかったですね。そこが面白いところだと思いますし、そもそもあんなバカバカしい由来を真面目に話すわけないじゃないですか。多分仕込み忘れでしょう。
- 文字助
- 横綱の話。キウイ師が文字助師にたっぷりやれと言われて本当にたっぷりやってしまったため漫談というか、相撲ネタのまくらのみ。佐野山聴きたかったなぁ。
- 左談次
- 弥次郎。まくら自体は夏の時とあまり変わってないですね。ただ、弥次郎は面白かった。三浦友和さんが本を出しているとか、ちゃんとチェックしてますね。
=== 仲入り ===
- 談奈
- 尻餅。リズムもいいし、いい声だし。非常によかったです。
- 幸之進
- 六尺棒。とちってましたよ。わはは。ワシが聴くときたいていとちってるんですよ。がんばってください。
- 雲水
- 厄祓い。初めて聴きました。年末お祓いするなんて風習自体知りませんでしたよ。廃れてなければ、お祓いに行くひとのいい加減さとか楽しい噺だなと。小三治師もこの根多もってらっしゃるんですかね。
- 談四楼
- 鼠穴。また聴けました。熱演。巻き込まれますな。兄弟が和解するところはやっぱりいい。その後の急展開もいいし。どうやらこの根多は師が談志に入門知るのを決めるきっかけになった噺だとか。ワシ自身も談四楼師の鼠穴は思い入れのある根多ですが、談四楼師ご自身も思い入れのある根多のようで嬉しいです。サゲは、あんなちょっと軽すぎる気もしますが、あれで高座は降りられると思うのでいいんじゃないでしょうか。ワシはサゲについては「終わり」ってのがわかればいいくらいにしか思ってないんで。
【本日の収穫】
談四楼師の鼠穴。談奈さんの尻餅。雲水師の厄祓い。左談次師の弥次郎。